研究開発

用語集

よく使われる用語をまとめてみました。

あ行

ⅰ-Construction
国土交通省が提言する3次元データを用いた施工方法であり、ドローン(UAV)やレーザースキャンを用いた3次元起工測量にはじまり、マシンコントロール機能を搭載した建設機械を用いた実施工、3次元の出来形管理まで一貫して3次元データを用いた施工および施工管理の手法をいう。
IRI
International Roughness Index(国際ラフネス指数)の略で、世界銀行が提唱した路面の平坦性の指標をいう。
明かり部
トンネルの坑内と対照して、その外側の部分をいう。
アクセス機能
沿線の家屋・店舗などへの出入りに関する機能をいう。
アスファルト
天然または石油の蒸留残渣として得られる瀝青(二硫化炭素に溶ける炭化水素混合物)を主成分とする半固体あるいは固体の粘着性物質。
アスファルト安定処理
瀝青安定処理のうち、特にアスファルトを結合材として用いた安定処理をいい、常温安定処理と加熱安定処理がある。
アスファルトコンクリート再生骨材
アスファルトコンクリート発生材を破砕または解砕し、分級した骨材をいい、舗装発生材中のアスファルトを含む。
アスファルトコンクリート発生材
舗装発生材のうち、アスファルト混合物層およびアスファルト安定処理路盤から発生したアスファルトコンクリート塊をいう。
アスファルト混合物
粗骨材、細骨材、フィラーおよびアスファルトを所定の割合で混合した材料。
アスファルト中間層
コンクリート舗装において、路盤の最上部に路盤の一部として設けるアスファルト混合物層。
アスファルト抽出試験
アスファルト混合物に含まれるアスファルト分を定量するための試験。
アスファルト乳剤
アスファルトを乳化剤と安定剤とを含む水中に微粒子(1~3μm)として分散させた褐色の液体。
アスファルト舗装
アスファルト混合物からなる表層を持つ舗装。
アセットマネジメント
道路や橋梁などの公共施設について、将来的な損傷・劣化等を予測・把握し、最も費用対効果の高い維持管理を行う考え方をいう。
圧裂係数
旧アスファルトの劣化の程度を評価する指標であり、圧裂試験で求められた圧裂強度をその時の変位で除した値をいう。
あばた
コンクリート表面に見られる空隙や、粗骨材が密集した箇所のことで、ジャンカともいう。
アバット
橋梁の両端部に構築する橋台をいう。
アメニティ
都市計画等で求める町並み、雰囲気、景観、植生、大気など身の回りのトータルな環境の快適さ。
荒仕上げ
コンクリート舗装の舗設工程のうち、フィニッシャのフィニッシングスクリードによる仕上げあるいは簡易フィニッシャやテンプレートタンパによる仕上げ。
アルカリ骨材反応
コンクリート中に含まれるアルカリ分と、骨材に含まれる反応性シリカ成分が反応することでシリカゲルが形成され膨張することにより、コンクリート構造物にひび割れを発生させる現象をいう。
安定材
路床や路盤の耐久性や舗装の支持力を向上させるために添加するもので、セメント、石灰、アスファルト乳剤などがある。
安定処理
計画的に反復して行う手入れまたは軽度な修理。路面の性能を回復させることを目的に実施し、舗装の構造的な強度低下を遅延させる効果が期待される。
維持(舗装の)
計画的に反復して行う手入れまたは軽度な修理。
石積み
のり勾配が45度より急な法面を間知石等で覆うことをいう。(45度より緩い場合は石張りという)
ETC
有料道路における料金所渋滞の解消等を目的に、料金所ゲートと通行車との間の無線通信により自動的に料金の支払いを行うシステムをいう(Electronic Toll Collection System)。
引照点
測量した点が、工事などにより破損する恐れがある場合、その点を復元するために支障のない箇所に設ける点をいい、逃げともいう。
インターチェンジ
一般の道路と接する高速道路の出入口のことをいう。
インターロッキングブロック
表層に敷き並べ、ブロック同士の噛み合わせによって、交通荷重を広い範囲に分散させる方式の高強度コンクリートブロック。
インバート
下水道人孔において、下水が流れやすいように底部につける溝をいう。
インフラストラクチャ―
良好な生活環境を確保し、産業活動を推進させるうえでの基盤となる固定施設で、道路や鉄道などの交通施設、上下水道などの供給処理施設などが該当する。
右岸
河川を上流から下流に向かって眺めたとき、右側を右岸と呼ぶ。
雨水浸透貯留施設
都市部における保水・遊水機能の維持のために、雨水を積極的に貯留・浸透させるために設けられる施設をいい、貯水槽などの貯留施設と浸透ますなどの浸透施設がある。
打ち換え
損傷した舗装箇所を撤去し、新たに舗装を行うことをいう。
打込み目地
舗設直後のコンクリート版に不規則な収縮クラックが発生することを抑制するために、コンクリートがまだ固まらないうちに、上部に溝を設けて仮挿入物を挿入したり、振動目地切り機械を用いて造る目地。
埋殺し
土留め材、型枠などを撤去せずに土砂を埋め戻したり、コンクリートを打設することをいう。
エアポンピング音
自動車の走行時にタイヤから発生する音の一つで、タイヤが路面に接地する際にトレッドによって圧縮された空気が溝から急激に放出されて生じる音。
AE剤
コンクリートの中に多数の微小な独立した気泡を一様に分散させ、主としてワーカビリティーおよび耐久性を向上させるために用いる混和剤。
エコロード
自然環境との調和を狙った道路をいう。
n年確率凍結指数
n年に1回超えると推定された凍結指数で、凍上対策を検討する場合の基準となる。
SB係数
反発性を測定する試験で、直径1インチのスチールボールを1mの高さから落としたときの跳ね返りの高さを%で表し、数値が大きいほど反発弾性があるという。
FWD
F alling W eight D eflectometerの略称。重錘を落下させたときの舗装のたわみ量を計測する装置。
エフロレッセンス
硬化したコンクリートのひび割れなどから析出する白い物質をいう。
エロージョン
法面が降雨などにより部分的に侵食されることをいう。
沿道及び地域社会の費用
沿道や地域社会全体に及ぼす費用のことであり、舗装の分野においては、建設や路面の劣化による環境への影響等がこれにあたる。
エントラップトエア
混和剤を用いずとも、コンクリート中に自然に含まれる空気泡をいう。
エントレインドエア
空気連行作用がある混和剤を用いてコンクリート中に連行させた独立した微細な空気泡をいう。
応力緩和層
下層からのリフレクションクラックの発生を抑制するために設けられた層で、SAMI層とも呼ばれ、砕石マスチック混合物や開粒度アスファルト混合物などが用いられる。
大型車交通量
大型の自動車の1日1方向の交通量。
拝み勾配
道路横断に対して中央部が山なりに盛り上がっている勾配(通常1.5~2.0%)をいう。
屋上緑化
屋上緑化とは、冷却効果によるヒートアイランド現象の緩和、断熱効果による省エネルギー化及び景観の向上を目的として、建物の屋上に樹木や草花、芝生などを植栽すること。
オーバーレイ
わだちやひび割れなどを起こした既設舗装の上に、3cm以上の厚さの加熱アスファルト混合物を舗設する修繕工法をいう。
オフランプ
高速道路などの本線から一般道への出口になる連絡路をいう。
オンサイト浄化
発生した汚濁負荷をその場所内で浄化することをいう。
温度応力
コンクリート版の温度変化によって生ずる応力の総称。
温度応力ひび割れ
昼夜などの温度差によりコンクリート版内部に発生する温度応力に伴う変形に耐えられない場合に発生するひび割れ。アスファルト舗装の場合-20℃を下回る極度の低温になる箇所に発生する。
オンランプ
一般道から高速道路などの本線への入口になる連絡路をいう。

か行

解砕
アスファルトコンクリート発生材を、蒸気または温水により加熱し、ほぐすことをいう。
改質アスファルト
通常のストレートアスファルトにゴムや熱可塑性エラストマーを改質材として添加したもの、あるいはブローイングなどの改質操作を加えたもの。
回収ダスト
加熱アスファルト混合物を製造する際にドライヤで加熱した骨材から発生する微細な粉末状のもの。
開粒度アスファルト混合物
粗骨材、細骨材、フィラーおよびアスファルトからなる加熱アスファルト混合物で、空隙率の大きな混合物の総称。
かきほぐし深さ
既設路面からかきほぐし面までの深さをいう。
カーシェアリング
会員登録をした利用者同士で自動車の共同利用を行う制度をいう。
下層路盤
路盤を2種類以上の層で構成するときの下部の層。
片押し
区画の一方向から順に作業を行うことをいう。
カッタ目地
コンクリートの硬化後、カッタを用いて切断してつくる目地。
加熱アスファルト混合物
粗骨材、細骨材、フィラーおよびアスファルトを加熱状態で混合したアスファルト混合物。
釜場
わき水を集めるために設ける低く掘り込んだくぼみをいい、集めた水は水中ポンプ等で排水する。
空積み
石積み擁壁において、積石の間隙を充填する胴込めコンクリートを用いないものをいう。
乾燥によるひび割れ
施工直後、狭い範囲に多数発生する幅数ミリメートル長さ数十センチメートルないし、数メートルのひび割れ。
幹線道路
地方部にあっては、主として地方生活圏内の二次生活圏の骨格を構成するとともに主要幹線道路を補完して二次生活圏相互を連絡する道路。都市部にあっては、その骨格および近隣住区の外郭となる道路。
カンタブロ試験
ポーラスアスファルト混合物の骨材飛散抵抗性を評価する試験。
寒中コンクリート
日平均気温4℃以下が予想されるときに施工するコンクリートをいう。
基層
上層路盤の上にあって、その不陸を補正し、表層に加わる荷重を均一に路盤に伝達する役割をもつ層。
基準試験
使用する素材・材料の品質確認、使用する機械の性能の確認、混合物の配合の決定および品質管理上必要な基準値の設定、作業標準の設定等を目的に実施する試験。
既設アスファルト混合物の混入率
路上再生路盤用骨材のうち、既設アスファルト混合物が占める質量百分率をいう。
ギャップアスファルト混合物
粗骨材、細骨材、フィラーおよびアスファルトからなる加熱アスファルト混合物で、合成粒度における600μm~2.36mmまたは600μm~4.75mmの粒径部分が10%程度以内の不連続粒度になっているもの。
CALS(きゃるす)
Continuous Acquisition and Life-cycle Support(継続的な調達とライフサイクルの支援)の略で、一定の標準に基づいて情報の電子化を図り、ネットワークを介し情報の交換・連携さらには共有を可能とし、製品等の開発期間の短縮、コストの削減、生産性の向上を図ることをいう。
旧アスファルト
アスファルトコンクリート再生骨材または既設アスファルト混合物に含まれているアスファルトをいう。
旧アスファルト量
再生加熱アスファルト混合物における旧アスファルトの質量百分率をいう。
旧アスファルト含有量
アスファルトコンクリート再生骨材の乾燥質量における旧アスファルトの質量百分率の値をいう。
凝結遅延剤
セメントの凝結時間を遅くするための混和剤。
供試体
試験用に造る部材をいい、圧縮強度試験などに使用。
橋面舗装
橋梁床版上の舗装で、通常コンクリート床版および鋼床版上の舗装に大別される。
供用性
ある時点における路面および舗装の性能の程度を表す概念を供用性能といい、経時的な供用性能の低下のしかたを表わす概念を供用性という。
空隙つぶれ
ポーラスアスファルト混合物や開粒度アスファルト混合物など高空隙率の混合物を表層に用いた場合に、その空隙が走行車両による二ーディング作用などの影響によリアスファルトモルタルで閉塞したり圧密によって閉塞するなどの現象。
空隙づまり
ポーラスアスファルト混合物や開粒度アスファルト混合物など高空隙率の混合物を表層に用いた場合に、その空隙が泥や粉塵などで閉塞する現象。
区間のCBR
調査対象区間のうちで、同一のCBRで設計する区間における、各地点のCBR(平均CBR)から求めるCBR。
グースアスファルト混合物
高温時のアスファルト混合物の流動性を利用して流し込み、一般にローラ転圧を行わない加熱混合物。
くぼみ
舗装の局所的に低い部分のことで、舗装が設計以上の重交通に供されて生じたり、下層の沈下または、施工方法が適切でないことによって起こる。
クラック
ひび割れ
クラックシール
クラックを瀝青材料等でシールし、水等の浸入を防止する方法。
クラッシャラン
岩石または玉石をクラッシャで割りっぱなしにしたままの砕石。
クリープ
応力の作用下で時間とともに、ひずみが減少していく現象をいう。
グルービング工法
舗装路面に道路延長方向あるいは横断方向に溝を切削し、排水を良くすることにより、ハイドロプレーニング現象の発生を防ぎ、路面のすべり抵抗性を高める工法。
クロスバー
コンクリート舗装の目地に用いるダウエルバー、またはタイバーをチェアにより組み立てる際にチェアおよびバーに直角方向に設置してチェアやバーを正しい位置に設置するために用いる呼び径13mmの鉄筋。
ケレン
塗装面上の錆、油脂、汚れその他塗料の付着性や防錆性に有害な物質を除去することで、素地調整ともいう。
建設キャリアアップシステム(CCUS)
技能者の保有資格、社会保険加入状況や現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積して活用する仕組みのことをいう。
減水剤
セメントの粒子を分散させることによって、所要のワーカビリティーを得るために必要な単位水量を減らすことを目的とする混和剤。
現場透水量試験
舗装の透水性を評価する試験。直径15cmの舗装路面へ、水頭差60cmから水を400ml注入させた場合の時間を測定し、その値から15秒間に流下する水量を算出しそれを浸透水量(ml/15sec) とする。
現場配合
混合物を製造する際、室内試験で設計した配合の混合物となるよう、製造現場における材料の計量方法や、材料の状態に応じて定める配合。
現場密度
路床、路盤の締固めの程度を表すために、JIS A 1214(砂置換法による土の密度試験)によって得られた現場の密度。
現場養生
舗設されたコンクリート版と同じ条件で供試体を養生すること。
限界状態
舗装の性能指標の値が設計で定義した破壊状態や管理目標値を超えた状態。
合格判定値
検査において合格の判定を下すのに用いる値。
後期養生
初期養生にひき続き、コンクリートの硬化を十分行わせるために水分の蒸発を防ぐ養生、もしくは水の補給を行う養生。
構造設計
疲労破壊輪数のように舗装構成の性能を満足するように舗装各層の構成、すなわち、各層の材料と厚さを決定するための設計。
構築路床
舗装の設計、施工にあたり、原地盤が軟弱である(たとえば、設計CBRが3未満)場合、原地盤の排水や凍結融解への対応策をとる必要がある場合、舗装の仕上り高さが制限される場合、あるいは原地盤を改良した方が経済的な場合等に原地盤を改良して構築された層。
交通解放温度
アスファルト舗装施工後に、一般の車両を通行させても良い温度をいい、一般に50℃以下をいう。
高炉スラグ
鉄鋼スラグの一つで、銑鉄を製造するときに発生する副産物。
小型貨物自動車交通量
小型貨物自動車の1日1方向の交通量。
小型道路
小型自動車等のみの通行の用に供することを目的とする道路および道路の部分をいい、普通道路(通常規格の道路)の整備が困難な箇所において、沿道へのアクセス機能を持つ必要がなく、かつ近くに大型の自動車が迂回できる道路がある場合に整備することができる。
骨材
砕石・玉砕・砂利・鉄鋼スラグ・砂、その他これに類似する粒状材料。粗骨材と細骨材は、アスファルト混合物では2.36mmふるいの残留・通過により区分し、コンクリートでは、4.75mmふるいの残留・通過で区分する。
骨材の最大粒径
アスファルト舗装では質量95%が通過するふるいのうち、最小寸法のふるい目で示される骨材の寸法。また、コンクリート舗装では、質量で少なくとも90%が通過するふるいのうち、最小寸法のふるい目示される骨材の寸法。
骨材の表面乾燥飽水状態
骨材の表面についている水がなく、骨材粒子の内部空隙が水で満たされている状態。
骨材露出工法
コンクリート舗装施工時、平たん仕上げ終了後に凝結遅延剤を散布し、養生後表面のモルタル部を削り取り、骨材を露出させる工法。
コミュニティー道路
住宅地において、車両の速度を抑制し歩行者も歩きやすいようにした道路をいう。
コルゲーション
道路延長方向に規制的に生じる比較的波長の短い波状の表面凹凸。
コールドジョイント
コンクリートに不連続な打継ぎ目が生じる現象をいう。
コンクリート舗装
骨材をセメントモルタルで結合してつくったコンクリート版を持つ舗装。
コーン指数
コーンペネトロメータを土中に押し込む際の貫入抵抗を測定した値をいい、地盤の強さを示す指標のこと。
コンシステンシー
主として単位水量の多少による軟らかさの程度で示されるフレッシュコンクリートの性質。
コンポジット舗装
表層または表層・基層にアスファルト混合物を用い、その直下の層に普通コンクリート、連続鉄筋コンクリート、転圧コンクリート等の剛性の高い版を用い、その下の層が路盤で構成された舗装。

さ行

細骨材率
コンクリート中の全骨材(粗骨材+細骨材)に対する細骨材量の絶対容積比を百分率で表すもの。
砕石
原石をクラッシャなどで破砕した材料。
再生アスファルト
旧アスファルトに、新アスファルトおよび再生用添加剤を単独または組み合わせて添加調整したアスファルトをいう。
再生加熱アスファルト安定処理路盤材料
アスファルトコンクリート再生骨材に、必要に応じて再生用添加剤、新アスファルト、新規骨材を加えて製造した加熱アスファルト安定処理路盤材料をいい、上層路盤に適用する。
再生加熱アスファルト混合物
再生骨材に必要に応じて再生用添加剤、新アスファルトや補足材などを加え、加熱混合して製造したアスファルト混合物。
再生骨材
舗装の補修工事で発生するアスファルトコンクリート発生材やセメントコンクリート発生材、路盤発生材を必要に応じて破砕、分級した骨材。
再生骨材配合率
再生加熱アスファルト混合物のうち、再生骨材の占める割合を乾燥質量百分率で表した値をいう。
再生混合所
舗装発生材等を再生利用することによって各種舗装材を生産する施設をいい、敷地内にあるプラントや付帯設備の総称である。
再生資源化施設
建設工事に伴い発生する産業廃棄物(アスファルトコンクリート塊やセメントコンクリート塊など)を再資源化するための施設をいう。
再生セメント安定処理路盤材料
路盤発生材、再生骨材、あるいはこれらを混合し、必要に応じて新規骨材を加えて粒度調整した材料に、所要の一軸圧縮強さが得られるようにセメントを添加・混合して安定処理した路盤材料をいう。
再生セメント・瀝青安定処理路盤材料
路盤発生材、再生骨材および一次分別した材料などを単独もしくはこれらを混合したものに、セメント、瀝青材料および必要に応じて新規骨材を加えて混合した路盤材をいう。
再生表層混合物
路上表層再生工法により再生した表層混合物をいう。
再生舗装用材料
再生された製品で、再生加熱アスファルト混合物、再生路盤材料の総称をいう。
再生用添加剤
再生加熱アスファルト混合物を製造する際に、旧アスファルトの針入度などの性状を回復させる目的で添加する材料をいう。
再生用路面ヒータ
路上表層再生工法に使用し、既設表層の加熱を目的として使用する機械をいう。
再生粒度調整砕石
所要の修正CBRと粒度が得られるように路盤発生材、再生骨材、あるいはこれらを混合し、必要に応じて新規骨材を加えて粒度と含水比を調整した路盤材料をいう。
再生路盤材料
路盤発生材や再生骨材に、必要に応じて新規骨材などを加えて製造した粒状路盤材料あるいは安定処理路盤材料をいう。
最大乾燥密度
路床や路盤材料を突固めによる締固め試験で得られた最大の乾燥密度をいい、締固め度の算出に使用する。
最適アスファルト量
アスファルト混合物の使用目的に応じて、性状が最も優れるように決めたアスファルト量。
最適含水比
路床や路盤材料を突固めによる締固め試験によって得られた最大乾燥密度となるときの含水比をいう。
細粒度アスファルト混合物
表層用の加熱アスファルト混合物のうち、密粒度アスファルト混合物よりも細骨材分の多いもの。
細粒度ギャップアスファルト混合物
ギャップ粒度をもつ細粒度アスファルト混合物。
材料分離
路盤材料、アスファルト混合物、セメントコンクリートなどにおいて、粗骨材と細粒分またはモルタル分が分離することをいう。
材齢
セメントコンクリートやモルタルを打設してから経過した日数をいう。
左岸
河川を上流から下流に向かって眺めたとき、左側を左岸と呼ぶ。
サグ
下り勾配と上り勾配との接続によってできる谷の部分を指し、勾配の変化を認知しずらい場所では通行車両の速度低下により渋滞の一因となっている。
座屈
横断クラックまたは横目地においてコンクリート版が折れて持ち上がった状態(ブローアップ)あるいは粉砕された状態(クラッシング)。
サービスエリア
高速道路の休憩所で、一般にパーキングエリアよりも施設が充実した規模の大きなものを指す。
さぶろく(3尺×6尺)
型枠材や敷鉄板の定尺サイズで90cm×180cmをいう。
サンドイッチ舗装
軟弱路床上にアスファルト舗装を構築しようとする場合に適用する舗装の一つ。軟弱な路床の上に砂層や砕石層を設け、その上に厚さ10cm~20cmの貧配合コンクリートまたはセメント安定処理路盤材料などの剛性の高い層を設け、その上に粒状材料の路盤、加熱アスファルト混合物による基層、表層を設ける舗装である。
CBR
California Bearing Ratioの略称。路床・路盤の支持力を表す指数。
時間損失費用
時間を消費することによる損失費用のことであり、たとえば現道で舗装工事を実施した場合に、工事規制区間の通過や工事規制区間を迂回することにより道路利用者に生じる時間の遅延に係る費用がこれにあたる。
支持力係数(K値)
平板載荷試験によって求める路床面や路盤面の支持力係数。
自然含水比
土が自然状態のときに保持している含水比をいう。
事前処理
路上路盤再生工法において、破砕混合前に路面切削機や路上破砕混合機により、あらかじめ既設アスファルト混合物を切削や破砕することをいう。
視線誘導標
道路の線形を分かりやすく示すために設けられる反射板をいう。
湿潤養生
セメントコンクリートの養生において、コンクリートの表面が乾かないようにする養生をいう。
シックリフト工法
アスファルト混合物の舗設において、一層の仕上り厚が10cmを超える工法。
GB係数
衝撃吸収性を測定する試験法で、ゴルフボールを1mの高さから落としたときの跳ね返りの高さを%で表した係数で、小さいほど衝撃吸収性があるという。
示方配合
所要の品質を得るために決定したコンコリートの配合で、骨材は表面乾燥飽水状態であり、細骨材は4.75mmふるいを通過するもの、粗骨材は4.75mmふるいにとどまるものを用いた場合の配合。
締固め度
路床、路盤から基層、表層までの各層の施工において、各材料の締固め程度を表す指標。
しゃ断層
路床土が地下水とともに路盤に侵入して、路盤を軟弱化するのを防ぐため、路盤の下に置かれる砂層。
遮熱性舗装
舗装表面に到達する日射エネルギーの約半分を占める近赤外線を高効率で反射し、舗装への畜熱を低減することによって路面温度の上昇を制御する舗装。
車両走行費用
車両を走行させるために必要な車両の経費のことであり、燃料費、車両損耗費などが挙げられる。
ジャンクション
高速道路どうしの分合流、交差がある結合点を指す。
修正CBR
路盤材料や盛土材料の品質基準を表す指標。
修繕
路面の性能や舗装の性能が低下し、維持では不経済もしくは十分な回復効果が期待できない場合に実施する舗装の補修。
樹脂系結合材料
骨材粒子を結合させるための材料で、アスファルト舗装に使用する通常のアスファルト系以外の有機質結合材料の総称。
主要幹線道路
主として地方生活圏および主要な都市圏域の骨格を構成するとともに、高速自動車国道を補完して地方生活圏相互を連絡する道路。
循環型社会
リサイクルや資源の有効利用を推進する社会をいう。
常温アスファルト混合物
粗骨材、細骨材などをアスファルト乳剤などと常温で混合し、常温(100℃以下)で舗設できる混合物。
常温混合式工法
骨材と瀝青材料をアスファルトプラントもしくは簡易プラントで混合したものを常温で舗設する工法。
上層路盤
路盤を2種類以上の層で構成するときの上部の層。
初期転圧
アスファルト舗装工事において、敷きならし直後に継目転圧に続いて、アスファルト混合物温度が110℃以上のときにロードローラで締め固める作業をいう。
初期ひび割れ
コンクリート版を舗設した直後から数日間に発生するひび割れで、沈下ひび割れ、乾燥によるひび割れおよび温度ひび割れなどがある。
初期養生
表面仕上げ終了にひき続き、コンクリート版の表面を荒らさないで、養生作業ができる程度にコンクリートが硬化するまでの間に実施する養生。
暑中コンクリート
日平均気温25℃を超えると予想される際に使用されるコンクリートをいう。
シールコート
既設舗装面に瀝青材料を散布し、この上に骨材を散布して1層に仕上る工法。
新アスファルト
再生加熱アスファルト混合物を製造する際に、新たに用いるアスファルトをいう。
新規アスファルト混合物
新アスファルトと新規骨材を加熱混合し、製造したアスファルト混合物で、新規混合物ともいう。
伸縮目地
コンクリートの伸縮によるひび割れを防止する目的で設置する目地をいう。
浸透式工法
路盤上に敷きならした骨材のかみ合わせによって荷重を支持し、散布、浸透した瀝青材料の接着性と粘性によって骨材の移動を防ぎ、安定性のある表層をつくる工法。
浸透施設
道路の排水方法のひとつであって、路面排水の流出抑制を目的として、道路に降った雨を舗装以外において原地盤に浸透させる施設。
浸透水量
雨水を道路の路面下に円滑に浸透させることができる舗装の構造とする場合における舗装の必須の性能指標。
浸透用セメントミルク
半たわみ性舗装に用いるセメント系グラウト材。
針入度指数(PI)
アスファルトの針入度と軟化点より求められるアスファルトの感温性を示す数値。
信頼性設計
舗装設計時に設定する交通量等の設計条件には将来予測等に伴う不確定要素があるため、この不確定要素を確率変数とし、舗装が設計期間内に破壊しない確からしさを定め設計する方法。
水浸ホイールトラッキング試験
アスファルト混合物の剥離抵抗性を評価するために水中で行うホイールトラッキング試験。
水浸マーシャル安定度試験
アスファルト混合物の剥離抵抗性を評価するために、水中に一定期間水浸した混合物について行うマーシャル安定度試験。
水和反応
セメントが水と反応して凝結し硬化する現象をいう。
スクランブル方式
歩車分離制御の1つであり、交差点に流入しようとする全ての方向からの自動車を赤信号で停止させ、斜め横断を含む全ての方向の横断歩行者などを青信号で横断させることにより、車両と横断歩行者などの錯綜を無くす方式をいう。
捨てコン
コンクリート構造物等を打設する前に、基礎砕石の上に薄く打設するコンクリートのことをいい、コンクリート構造物の型枠の土台や鉄筋の組立に使用し、均しコンともいう。
ストレートアスファルト
原油のアスファルト分を、なるべく熱による変化を起こさないで蒸留により取り出したもの。
すべり抵抗性
舗装の性能のうち、車両や人のすべりの発生に抵抗する性能。
すべり止め対策
路面のすべり抵抗を高め車両の走行安全性を向上させる目的で施す特別な対策。
スマートインターチェンジ
ETCシステムを利用した車両のみが通行可能なインターチェンジをいう。
隅切り
交差点で安全かつ円滑な通行を確保するとともに快適な道路空間を形成するため、隅角部を切ることをいう。
スラリーシール
スラリーをスプレッダボックスまたはゴムレーキなどを用いて、路面上に厚さ5mm程度に薄く敷き均し、ひび割れやくぼみに浸透させる工法。
スランプ
コンクリートのワーカビリティーを示す指標で、柔らかさを表す。
スリップフォーム工法
コンクリートの敷きならし、締固めおよび平たん仕上げ等の機能を1台で兼ね備え、型枠を設置しないでコンクリート版を連続して舗設できる機械を使ったコンクリート版の舗設工法。
成型目地材
雨水、小石等が目地に入るのを防ぐために、目地の上部に詰める材料で、あらかじめ成型したもの。
製鋼スラグ
鉄鋼スラグのひとつで、銑鉄から鋼を製造するときに発生する副産物。
性能規定発注方式
施工方法、資材などを規定した設計書および仕様書等を施工者に示す発注方法(仕様発注)ではなく、必要な性能を規定した上で、その性能を満足することを要件にして発注を行う方式。
石灰安定処理工法
路床土などに消石灰、または生石灰を加えて、スタビライザなどを用いて混合する安定処理工法。
設計基準曲げ強度
経験にもとづく設計方法によるコンクリート版の設計の基礎となるコンクリートの曲げ強度。通常4.4MPaとする。
設計再生アスファルト量
再生加熱アスファルト混合物のマーシャル安定度試験に対する試験値が基準値を満足するよう、配合試験において決定されたアスファルト量で、旧アスファルトに再生用添加剤量および新アスファルト量を加えた総和をいう。
設計針入度
配合設計時において、再生用添加剤量もしくはアスファルトコンクリート再生骨材配合率を決定するときに新アスファルトを加えて針入度を調整するときに目標とする針入度のことをいう。
設計施工一括発注方式
概略の仕様等にもとづき設計案を受け付け、価格のみの競争または総合評価により決定された落札者に、設計・施工を一括して発注する方式。
設計CBR
TA法を用いてアスファルト舗装の厚さを決定する場合に必要とする路床の支持力。
接道義務
都市計画区域内で建物を建てる場合、原則として幅員4m以上の建築基準法上の道路に、2m以上接した敷地でなければならないと定めている。
セットバック
都市計画区域内で建物を建てる場合に、敷地に接している前面道路が幅員4m未満のときには道路の中心線から2m以上後退させることをいう。
セットフォーム工法
型枠を設置して、スプレッダやコンクリートフィニッシャを用いてコンクリートを敷きならし、締固め、表面仕上げなどを行うコンクリート版の舗設工法。
セミブローンアスファルト
加熱したストレートアスファルトに、加熱した空気を吹き込む操作(ブローイング)を加えることにより、感温性を改善し、60℃粘度を高めた耐流動舗装材料として製造した改質アスファルト。
セメント安定処理工法
クラッシャランまたは現地材料に、必要に応じて補足材料を加え、数%のセメントを添加混合し、最適含水比付近で締固めて安定処理する工法。
セメントコンクリート再生骨材
セメントコンクリート発生材を機械破砕、分級した再生骨材をいう。
セメントコンクリート発生材
主としてセメントコンクリート舗装から発生するセメントコンクリート塊や、一般建築系コンクリートから発生するセメントコンクリート塊をいう。
セメント・瀝青安定処理
粒状路盤材料または既設アスファルト混合物を含む既設路盤の一部を破砕し、セメントとアスファルト乳剤またはフォームドアスファルトを併用し安定処理する工法。
繊維質補強材
骨材を被覆するアスファルト膜厚の増加およびそれによる骨材間の結合力の増加を目的として使用される補強材。
騒音低減
舗装路面と自動車タイヤとの接触による音の発生を抑制し、あるいは路面に衝突する音を吸収することで騒音の発生を低減すること。
総合評価方式
競争参加者が技術提案と価格提案とを一括して行い、工期、安全性などの価格以外の要素と価格とを総合的に評価して落札者を決定する方式。
側帯
路肩や中央帯と、車道の間に設けられる帯状の区域をいい、車道外側線によって車道と側帯は明確に区別されている。
塑性指数(PI)
土あるいは路盤材料中に含まれている細粒分等の塑性の範囲の大小を示すもので、液性限界と塑性限界の含水比の差で表される。
塑性変形抵抗性
交通荷重によるアスファルト舗装表面の凹凸の変形を、抑制しようとする舗装の性能。
塑性変形輪数
舗装の表層の温度を60℃とし、舗装路面に49kNの輪荷重を繰り返し加えた場合に、当該舗装路面が下方に1mm変位するまでに要する回数で、舗装の表層の厚さおよび材質が同一である区間ごとに定められるもの。
粗面仕上げ
ほうきやはけ等でコンクリート表面を粗面にする仕上げ。
粗粒度アスファルト混合物
合成粒度における2.36mmふるい通過分が20~35%の範囲のもので、通常アスファルト舗装の基層に用いられる。
粗粒率
75、37.5、19、9.5、4.75、2.36、1.18、0.6、0.3、0.15mmふるいの一組を用いて、ふるい分け試験を行った場合、各ふるいにとどまる量の質量百分率の和を100で割った値。
ゾーン30
生活道路における歩行者などの安全な通行を確保することを目的として、区域(ゾーン)を定めて最高速度30km/hの速度規制を実施する安全施策をいう。

た行

耐荷力
疲労破壊輪数で表される舗装構造全体の繰返し荷重に対する抵抗性。
耐久性
骨材においては、凍結融解作用に対する安定性、さらに広く風化、浸食、すり減り作用に抵抗する骨材の性質。アスファルト舗装においては、剥離、剥脱、飛散およびひび割れがおこりにくい性質。
他産業再生資材
他産業から発生した産業廃棄物を再資源化施設において再生し、資材(素材)としたものをいう。
タイバー
ダミー目地、突合せ目地等を横断してコンクリート版に挿入した異形鋼棒で、目地が開いたり、くい違ったりするのを防ぐ働きをするもの。
耐摩耗対策
タイヤチェーンによる路面の摩耗が激しい箇所で、摩耗の軽減のために施す特別な対策。
対面交通規制
一方向2車線以上の道路で、片側の車線を閉じて、残り片側車線で交互に対面通行させる場合の規制をいう。
大粒径アスファルト混合物
骨材の最大粒径が25mm以上のアスファルト混合物。
耐流動対策
温暖地域の重交通道路において、塑性流動を防止するために施す特別な対策。
タイングルービング
コンクリート舗装の表面仕上げ方法の一つで、コンクリート舗設時に道路横断方向にピアノ線等を用いて溝をつける仕上げ。
ダウエルバー
膨張目地、収縮目地を横断して用いる丸鋼で、荷重伝達を図り、収縮に追随できるように瀝青材料等を塗布し、スリップできるようにしたもの。
ダウエルバーアセンブリ
収縮目地の場合、ダウエルバーをチェアで組立てたもの。膨張目地の場合、ダウエルバーとチェァと目地板からなるもの。
脱型
コンクリートの打設後に型枠を取り外すことをいう。
タックコート
アスファルト混合物あるいはコンクリートなどを用いた下層と、アスファルト混合物よりなる上層とを結合するために、下層の表面に瀝青材料を散布すること。
タフネス・テナシティ
ポリマー改質アスファルトなどの把握力と粘結力を表わす指標。
駄目
工事の完成間際においての不具合部分をいい、この部分を直し仕上げることを駄目直しという。
ダミー目地
目地を作る工法の一種で、コンクリートが硬化した後、カッタで切るなどして溝を作りひび割れの発生を誘導する目地。
ダレ試験
ポーラスアスファルト混合物の配合設計時に最適アスファルト量の決定に適用される試験。
単位粗骨材容積
コンコリート1m3を作るときに用いる粗骨材の質量をその骨材の単位容積質量で割った値(比)。
段差
路面の高さが急に変化している箇所のことで、たとえばコンクリート舗装の目地部における高低差、橋梁の伸縮装置部おける高低差などがある。
弾性係数
応力とひずみの間に比例関係が成り立つときの比例定数。
段取筋
構造上は必要ないが、設計図書に記載されている鉄筋を組み立てるのに必要な鉄筋をいう。
置換工法
軟弱な地盤を良質な土や砂、地域産材料を安定処理したものなどと入れ換える工法。
チッピング
コンクリートのレイタンス除去などの目的で行う斫り作業をいう。
チップシール
アスファルト乳剤と骨材を単層あるいは複層に仕上る撒布式表面処理。
着色舗装
景観上、あるいは交通の安全対策上、道路の機能を高めるために顔料等で着色した舗装。
中温化技術
CO2の排出制御と省エネルギーを目的に、加熱アスファルト混合物を通常より約30℃低下させて製造・施工する技術。
中間層
アスファルト舗装において、基層を2層に分けた場合の上の層。
中性化
経年によりコンクリート中の水酸化カルシウムが空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムに変化し、中性になることをいう。
注入目地材
雨水、小石等が目地に入るのを防ぐために目地の上部に注入して詰める材料。
丁張
木杭と貫板を用いて、現場で構造物等の位置および高さを示す仮設の目印をいう。
昼夜率
12時間交通量に対する24時間交通量の割合。
沈下度
舗装用コンクリートのコンシステンシーを示す値。
沈下ひび割れ
不均一にコンクリートが沈降した場合に、鉄筋の真上に発生するひび割れ。
突合せ目地
硬化したコンクリート版に突き付けて隣り合ったコンクリート版を舗設することによって作る目地。
ツールボックスミーティング
作業前に作業予定、手順、安全の確認、留意点などについて作業員同士話し合うことをいう。
TA法
スファルト舗装の構造設計方法のひとつで、路床の設計CBRと舗装計画交通量に応じて目標とするTA(等値換算厚)を下回らないように舗装の各層の厚さを決定する方法。
DX
Digital Transformation(デジタルトランスフォーメイション)の略で、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化を変革し、競争上の優位性を確立することをいう。
ディストリビューター
舗装の乳剤散布に用いる保温装置を搭載したタンク車をいう。
定期試験
定置式の再生混合所において、混合所の性能および製造されたアスファルト混合物などの性状を確認するために、原則として年2回の頻度で定期的に再生加熱アスファルト混合物および再生加熱アスファルト安定処理路盤材料の性状、材料の性状などを確認する試験をいう。
低騒音舗装
車両走行に伴い発生するエアポンピング音などの発生を抑制したりエンジン音などを吸音したりすることで騒音を低減する舗装。
出来形管理
工事の施工にあたって、設計図書に示す形状寸法に合格するよう、出来形を管理すること。
鉄鋼スラグ
鉄鋼の製造過程で生産される副産物。
手元
建設作業を行う際に補助する人のことをいう。
転圧コンクリート舗装
単位水量の少ない硬練りコンクリートをアスファルト舗装用の舗設機械によって敷きならし、ローラ転圧によって締め固めてコンクリート版(転圧コンクリート版)とするもの。
等価騒音レベル
一定時間内の騒音の総エネルギーの期間平均値。
凍結指数
0℃以下の気温と日数の積を年間を通じて累計した値。
凍結深さ
路面から地中温度0℃までの深さ。
凍結抑制機能
路面の初期凍結時期の延長、路面の氷結膜の破砕および剥離、除雪作業の効率化、凍結防止剤散布量の低減等の効果が発揮できる機能。
凍上抑制層
積雪寒冷地域における舗装で路床を凍上の生じにくい材料や断熱性の高い材料で置換した部分。
透水係数
多孔質体中の間隙を流れる水の浸透速度は、動水勾配に比例するという関係にもとづいた場合の比例係数。
透水性舗装
表層、基層、路盤等の透水性を有した材料を用いて、雨水を路盤以下へ浸透させる機能をもつ舗装。
等値換算係数
舗装を構成するある層の厚さ1cmが表層、基層用アスファルト混合物の何cmに相当するかを示す値。
動的安定度
アスファルト混合物の流動抵抗性を示す指標。
道路管理者費用
道路管理者に発生する費用であり、舗装の分野においては、調査、計画費用、建設費用、維持管理費用、補修費用、再建設費用等がこれにあたる。
道路交通センサス
正式名称を「全国道路・街路交通情勢調査」といい、日本全国の道路と道路交通の実態を把握する調査(概ね5年に1度実施)をいう。
床掘
構造物の築造または撤去を目的として、施工基面より下を掘り下げる作業をいい、埋戻しを伴う。(掘削:施工基面まで掘り下げる作業をいい、埋戻しを伴わない)
トータルステーション
距離を測る光波測距儀と、角度を測るセオドライトを組み合わせた測量器具をいう。
トラフィカビリティ―
土工機械の走行に耐えうる地盤の強度をいい、コーン指数で示す。
トリップ長
自動車や人や物の出発地から到着地への移動した距離。
トリニダットレイクアスファルト
中米カリブ海のトリニダット島のアスファルト湖に産するアスファルトを精製したもの。
トレーサビリティ
資材の製造段階から供用段階までの履歴を明確に記録することにより、その資材の品質や使用箇所などをさかのぼって確認できるようにすることをいう。

な行

内部摩擦角
土のせん断強さのうち、鉛直応力に比例する摩擦抵抗分を表す角度をいう。(土や砂が自立し得る最大の角度)
ナビゲーションシステム
ドライバーの目的地到達の支援をするため、自動車の現在位置を地図上に表示し、目的地までの距離・時間や方位を示すシステムをいう。
生コン
レディーミクストコンクリートのことをいい、荷卸し地点での品質を規定されている。
均しコンクリート
コンクリート構造物等を打設する前に、基礎砕石の上に薄く打設するコンクリートのことをいい、コンクリート構造物の型枠の土台や鉄筋の組立に使用し、捨てコンともいう。
軟弱路床
アスファルト舗装やコンクリート舗装などで、原地盤の路床土としての区間のCBRが3未満となる路床。
逃げ
墨出しや基準点の位置を出す際に正規の位置ではなく、ずらした場所に位置を出すことをいう。
日常的な維持
巡回パトロールでの目視観察結果や、道路利用者、沿道住民等からの情報提供などにもとづいて行う維持。
二次転圧
アスファルト舗装工事において、アスファルト混合物の敷きならし後に、初期転圧に続けて行う転圧をいい、一般的にタイヤローラを用いる。
布基礎
柱、壁下等に用いる帯状に連続した基礎をいう。
根入れ
擁壁などの構造物の地中に埋設した部分をいう。
ネガティブフリクション
支持杭に作用する負の摩擦力のことをいい、鉛直荷重に対する抵抗力ではなく、杭を引き下げる荷重として作用する。
根切り
基礎などを造るために、地盤面下の土を掘削することをいい、床掘りともいう。
ねじれ現象
車両が交差点部等での右左折時や停止時などにハンドルを切ることによって、タイヤが路面に水平方向のせん断力を発生させる現象。
法勾配
堤防などの斜面の部分の勾配(傾斜)のことで、鉛直高さを1としたときの水平距離がnの場合、1:nと表示する。

は行

配合強度
コンクリートの配合を定める場合に目標とする強度で、設計基準曲げ強度などに割増し係数p(通常1.15)を乗じた値。
配合設計
使用予定材料を用いて、所定の性能、品質を有する混合物が得られるように各材料の配合比率を決定する行為。
排水性舗装
ポーラスアスファルトやポーラスコンクリートなどの高空隙率の材料を表層あるいは表層および基層に設け、雨水を路側、路肩に排水する舗装。
ハイドロプレーニング現象
自動車のタイヤが厚い水の層の上を高速で通過するとき、一種の水上スキーのような現象を起こし、すべり抵抗がなくなった状態。
破壊
舗装がひび割れ、穴あるいはわだち掘れなどの破損により供用限界に達していること。
バカ棒
所定の長さを印して、高さなどを連続して測定するのに便利な棒をいう。
はがれ
融雪用の塩、表面の過剰な仕上げ、骨材の質、養生の不適正などが原因で、コンクリートの表面がはげる現象。
パーキングエリア
高速道路などの休憩施設のうち、比較的小規模なものを指す。
パークアンドライド
車両を駅周辺に駐車し、鉄道に乗り換えることをいう。。
薄層オーバーレイ
わだち、ひび割れなどを起こした既設舗装の上に、厚さ3cm未満の加熱アスファルト混合物を舗設する維持工法をいう。
破砕
アスファルトコンクリート発生材、セメントコンクリート発生材などを、クラッシャ等の機械で砕くことをいう。
破砕混合
路上破砕混合機を用いて、現位置で既設舗装を破砕し、安定材と必要に応じて加えられる新規骨材とを同時に混合する作業をいう。
はく離
アスファルト被膜が骨材からはがれる現象。
ハザードマップ
過去の災害実績や化学的な解析などを元に、危険な場所や避難施設などを地図上に示したものをいう。
バージン材
新規の素材・材料を使用した製品をいう。
破損
ひび割れ、わだち掘れ、平たん性の低下によって路面の状態が悪化すること。
白華
硬化したコンクリート内部からひび割れを通じて表面に析出した白色の物質であり、エフロレッセンスともいう。
パッチング工法
舗装の維持工法の一つで、路面に生じたポットホール、局部的なひび割れ破損部分をアスファルト混合物などで穴埋めしたり、小面積に上積したりする工法。
パラペット
橋台上にある直立胸壁をいう。
バリアフリー
道路、駅、建物等における段差の解消等生活空間における物理的な障害を除去し、高齢者、障害者が安全かつ円滑に移動できるよう、公共交通機関、歩行環境、公共的建築物等の施設・設備を整備すること。また、障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁も除去するという意味で用いられる。
半たわみ性舗装
空隙率の大きな開粒度タイプのアスファルト混合物を施工後、その空隙にセメントを主体とする浸透用セメントミルクを浸透させた舗装。
ハンドホール
電気配線の分岐点などに設ける維持管理用のマンホールをいう。
ハンプ
車両の速度低下を目的に設けられる道路上の突起をいう。
ひずみ
物体が外力の作用を受けた時に生じる変形の程度。
ヒートアイランド現象
都市における気温分布が周辺に比較して高く、都心ほど気温が高くなる現象。等温線が島のような形になることからこの名がつけられている。
ひび割れ度
コンクリート版の破損の程度を表す指標でコンクリート版のひび割れ長さを測定し、調査区間延長について累計する。
ひび割れ率
対象とするアスファルト舗装の面積に占めるひび割れている路面の割合を百分率で表したもの。
表面仕上げ
コンクリート版の表面荒仕上げ、平たん仕上げおよび粗面仕上げの総称。
疲労抵抗性
荷重の繰返しによる舗装のひび割れの発生に抵抗する性能。
疲労度
供用開始より様々な交通条件や環境条件のもとで舗装が受ける疲労ダメージの累積値を疲労破壊の指標としたもので、一般に疲労度が1を超えると破壊とする。
疲労破壊
荷重の繰返しによるひび割れの発生で舗装が破壊すること。
疲労破壊輪数
舗装面に49kNの輪荷重を繰返し加えた場合に、舗装にひび割れが生じるまでに要する回数で、舗装を構成する層の数ならびに各層の厚さおよび材質が同一である区間ごとに定められるものをいい、舗装の繰返し荷重に対する耐荷力を表わす。
疲労ひび割れ
舗装が交通等により繰返し荷重を受けた時、降伏応力より小さな応力で破壊する現象を疲労破壊といい、このとき舗装に生じるひび割れを疲労ひび割れという。
品質管理
材料の品質特性が、施工中に常に設計図書に示された規格を満足するよう、適宜試験などを行うことにより管理すること。
VC振動締固め試験
振動台(振動数:3,000vpm,振幅1mm)および上載重錘(20kg)を用いて転圧コンクリートを締固め、振動開始からアクリル板周縁と容器のすき間が半周にわたりモルタル分で埋まるまでの時間(修正VC値)あるいは一定の振動時間を経過した時点における締固め率でコンシステンシーを評価する試験方法。
フィニッシャビリティー
粗骨材の最大寸法、単位粗骨材容積、細骨材の粒度、コンシステンシー等による仕上げの容易さを示す、フレッシュコンクリートの性質。
フィラー
75μmふるいを通過する鉱物質粉末。
フィルター層
透水性舗装の路床上面に設ける透水性材料の層。
フォームドアスファルト舗装
加熱したアスファルトを水など用いて泡状にしてミキサ内に噴射し、骨材と混合して製造した加熱アスファルト混合物を用いた舗装。
フーチング
橋脚や橋台において、地盤の支持力を増加するために設置する、基礎の底面を幅広くした部分をいう。
普通道路
小型自動車等(普通乗用車と小型貨物自動車等一定規模以下の車両)のみの通行の用に供する道路以外の通常規格の道路。
踏掛版
橋台や構造物の背面が沈下した場合に舗装に段差ができるのを防止するために設ける鉄筋で補強したコンクリート版。
プライムコート
粒状材料による路盤などの防水性を高め、その上に舗設するアスファルト混合物層とのなじみをよくするために、路盤上に瀝青材料を散布すること。
プラント再生舗装工法
常設の再生混合所を使用して、舗装の補修工事で発生する舗装発生材などを路盤材料や表層・基層用アスファルト混合物として再生し、道路舗装に使用する工法をいう。
ブリージング
アスファルト舗装中のアスファルトが表面に浮き出し、表面にアスファルトの膜ができる現象。
ブリスタリング
舗装下面に封じ込まれた水分または油分が気化して膨張し、舗装を押し上げる現象。
フルデプスアスファルト舗装
路床上のすべての層を加熱アスファルト混合物および瀝青安定処理路盤材料を用いて構築した舗装。
プルーフローリング
路床、路盤の締固めが適当かどうか、また不良箇所があるかどうかを調べるため、施工時に用いた転圧機械と同等以上の締固め効果をもつローラやトラックなどで締固め終了面を数回走行し、たわみ量をチェックする方法。
プレコート砕石
骨材質量の1~2%程度のアスファルトまたはアスファルトと石粉の混合物により、最小限度の被覆を行った骨材。
フレッシュコンクリート
まだ固まらないコンコリート。
平たん仕上げ
コンクリート版を平たんに仕上るために行う表面仕上げ機械による機械仕上げやフロートによる仕上げ。
平たん性
路面の凹凸の度合いを示す舗装の必須の性能指標のひとつ。(舗装による舗装構成とする。)
平板載荷試験
路盤や路床の支持力を評価するために行う試験。
ベンケルマンビーム
路盤や舗装面等で輪荷重によるたわみ量を測定する試験器具をいう。
ペデストリアンデッキ
自動車道路と立体的に分離した歩行者専用通路や歩行者用のデッキ、歩行者のための広場。
ベンチマーク
水準測量において標高が既知である基本となる水準点をいう。
ポアソン比
一般に弾性域における応力状態での軸方向のひずみに対する軸と直角方向のひずみの比。
ホイールトラッキング試験
アスファルト混合物の塑性変形輪数を室内で確認するために行う試験。
ポーラスアスファルト混合物
開粒度アスファルト混合物の一種であって、ダレ試験を主体に配合設計を行うもの。
ポーラスコンクリート舗装
特殊な混和材を使用するなどして高い空隙率を確保したポーラスコンクリートを用いる舗装。
防水層
床版に水が浸透することで床版が劣化、損傷することを防止するために、床版と舗装の間に設ける層。
膨張目地
コンクリート版の膨張、収縮を容易にするために作る目地。
歩行者系道路舗装
歩道、歩行者専用道路、自転車専用道路、自転車歩行者専用道路、公園内の道路および広場などの、もっぱら歩行者および車椅子等の通行、自転車の走行に供する道路に用いる舗装。
補修
舗装の供用性能を一定水準以上に保つための行為。
補助幹線道路
地方部にあっては、主として地方生活圏内の一次生活圏の骨格を構成するとともに、幹線道路を補完して一次生活圏相互を連絡する道路。都市部にあっては近隣住区内の骨格を構成する道路。
保水性舗装
保水機能を有する表層または表層・基層に保水された水分が蒸発する際の気化熱により、路面温度の上昇と蓄熱を抑制する舗装。
舗装
自動車や人の安全、円滑、および快適な通行に供する路面を形成するために、舗装材料で構築した構造物のこと。
舗装計画交通量
普通道路においては、舗装の設計期間内の大型自動車の平均的な交通量のことであり、次のように算定する。一方向2車線以下の道路においては、大型自動車の一方向当たりの日交通量のすべてが1車線を通過するものとして算定し、一方向3車線以上の道路においては、各車線の大型自動車の交通の分布状況を勘案して、大型自動車の方向別の日交通量の70~100%が1車線を通過するもとして算定する。小型道路においては、舗装の設計期間内の小型貨物自動車の平均的な交通量のことで、小型貨物自動車の一方向当たりの日交通量のすべてが1車線を通過するものとして算定する。
舗装の性能
舗装が備えるべき路面の要件であるひび割れがない、わだち掘れが小さい、平たんであるなどに対して定量的に示されるもの。
舗装の性能指標
舗装の性能を示し、かつ定量的な測定が可能な指標。疲労破壊輪数、塑性変形輪数、平たん性、浸透水量が代表的なものである。
舗装の設計期間
交通による繰返し荷重に対する舗装構造全体の耐荷重を設定するための期間である。
舗装発生材
建設工事に伴う舗装からの発生材をいい、これにはアスファルトコンクリート発生材、セメントコンクリート発生材、路盤発生材がある。
舗装用石油アスファルト
原油から得られるストレートアスファルトのうち、日本道路協会の規格に適合する針入度が40~120のもの。
ホットジョイント
加熱アスファルト混合物の舗装で、2台以上のアスファルトフィニッシャを併用させ、アスファルト混合物が熱いうちに締固める場合の縦継目。
ボトルネック
ビンの口が水の流量を制限していることから転じて、交通の流れを制限する交通容量の小さな道や交差点等をいう。
ポットホール
舗装表面に生じた10~100cmの穴。
ポリッシング
車両の走行や人の歩行などで舗装面がみがかれる作用。
ホワイトベース
コンポジット舗装で表層または表層・基層のアスファルト混合物の直下に用いるセメント系の版。
ポリマー改質アスファルト
通常のストレートアスファルトにゴム系(SBR等)や熱可塑性エラストマー(SBSなど)などの改質剤を添加し、性状を向上させたアスファルトをいう。
ポンピング
舗装において、路床土が輪荷重の繰返しの影響によって泥土化し、路盤のくい込み、さらに目地やひび割れの部分から表面に吹き出す現象。

ま行

マイクロサーフェシング
選定された骨材、急硬性改質アスファルト乳剤、水、セメント等を混合したスラリー状の常温混合物を専用ペーバーで既設路面に薄く敷きならす工法。
マウンドアップ
車道から縁石を挟んで一段高く歩道を設けることをいう。
マーシャル安定度試験
アスファルト混合物の配合を決定するために行う試験で、マーシャル安定度等を測定する。
マーシャル突固め試験
アスファルト混合物のマーシャル安定度試験の突固め方法に準じた方法で、転圧コンクリートのコンシステンシーを評価する試験。
摩耗層
舗装の摩耗に対する抵抗性やすべり抵抗性を向上させる目的で表層上に設ける層。
水セメント比
コンクリートまたはモルタル中に含まれるペースト中の練りまぜ直後の水量とセメント量の質量比。
密粒度アスファルト混合物
加熱アスファルト混合物のうち、合成粒度における2.36mmふるい通過量が35~50%のもので、表層に最も一般に用いる。
密粒度ギャップアスファルト混合物
密粒度アスファルト混合物に粒度が似たアスファルト混合物で600μm~4.75mmの粒径の骨材をほとんど含まないもので、すべり抵抗性に優れている。
ミッシングリンク
道路の未供用により、他の道路や都市と繋がっていない状態をいう。
明色性
舗装の性能のうち、路面の明るさや光の再帰性を向上させる性能。
明色舗装
光の反射率の大きな明色骨材などを利用して、路面の輝度を大きくしたアスファルト舗装。
目地板
コンクリート版のブローアップ等を防ぐために、目地に用いる板。
無電柱化
コンクリート版のブローアップ等を防ぐために、目地に用いる板。
メロディーロード
一定の速度で走行すれば、道路上に刻み込まれた溝の摩擦音により音楽が流れる道路をいい、速度の抑止のために設けられる。
モーダルシフト
物流分野における二酸化炭素排出量の削減等に資するために、環境負荷の少ない大量輸送機関である鉄道貨物輸送、内航海運の活用を図ることをいう。

や行

薬注
薬液注入の略で、地盤強化のため水ガラスやセメントミルクを注入して地盤を固めることをいう。
野帳
現場で測量結果などを記帳するコンパクトな手帳をいう。
遊離石灰
水和反応を起こさずにコンクリート内の酸化カルシウムCaOなどの成分が外部に漏れ出した状態をいう。
溶融スラグ
一般廃棄物焼却灰などを高温で溶融し、生成したガラス状の固化物をいう。
呼び強度
JISで規定したレディーミクストコンクリート強度をいう。
ユニバーサルデザイン
改善又は特殊化された設計なしで、能力あるいは障害のレベルにかかわらず、最大可能な限り、すべての人々が利用しやすい環境と製品の設計。
予防的維持
舗装の性能低下を遅延させることを目的とする維持であり、舗装の構造としての性能に大きな変状が現れる前に行う。

ら行

ライフサイクルアセスメント
資材の調達から施工、廃棄までのライフサイクルにおける環境負荷と環境影響を評価する手法をいう。
ライフサイクルコスト
舗装の長期的な経済性を検討するための概念であり、舗装の新設時の工事費用と供用後のライフサイクルを経過する際に要する費用とを合わせたもの。
ライフライン
生活に不可欠な水道・電気・ガスなどの供給システム。
ラウンドアバウト
円形の平面交差部のうち、交差点の中央に交通島を設け、その周囲を時計回りに回る環道に分合流することによって交通処理する環状交差点をいう。
ラベリング
舗装表面がタイヤチェーンなどにより荒れて骨材が剥脱すること。
ラベリング試験
舗装の耐摩耗性を室内で確認するために行う試験。
ランマ突固め試験
JIS A 1210「突固めによる締固め試験方法」に準じた方法で、転圧コンクリートのコンシステンシーを評価する試験。
ランドスケープ
地形を基本とした景観をいう。
ランブルストリップ
舗装面を削った凹部を多数配置することによって、車両に振動と音を発生させ、車線逸脱を警告せせるものをいう。
リサイクル
一般的に狭義と広義に分けられ、狭義のリサイクルとは廃棄物を原材料にして別の製品を作ることをいい、広義のリサイクルとはリデュース、リユースおよび狭義のリサイクルを含めた3Rのことをいう。
リデュース
廃棄物の発生を抑制することをいう。
リブ
ラインの表面に設ける突起のことをいい、視認性を高め、車両通過時の振動や音により車線逸脱の注意喚起を促す。
リペーバ
リペーブ方式を行うために使用する路上表層再生機をいう。
リペーブ方式
再生表層混合物の上に、別途新規アスファルト混合物を敷きならし、同時に締固めて再生する方式をいう。
リミキサ
リミックス方式を行うために使用する路上表層再生機をいう。
リミックス方式
かきほぐした既設表層混合物に、新たなアスファルト混合物や再生添加剤を品質改善のために混合し、形状を整え、これを再生する方式をいう。
リユース
使用済みの製品を再利用することをいう。
リフレクションクラック
コンクリート版やホワイトベースなどの上にアスファルト混合物を施工したときに、下層の目地やひび割れが原因で上層部分に生じるひび割れ。
粒状路盤工法
クラッシャラン、砂、砂利などの粒状材料を敷きならし締固める工法。
粒度調整砕石
路盤材料として適当な粒度に調整した砕石。
粒度調整路盤工法
適当な粒度が得られるように、2種類以上の材料を混合して敷きならし、締め固める工法。
輪荷重
車両のタイヤ1輪にかかる荷重、複輪の場合は2輪にかかる荷重。
輪荷重応力
舗装面上を通過する車両の輪荷重によってコンクリート版内に生じる応力。
瀝青安定処理
砕石、砂等の骨材をアスファルト乳剤やアスファルトなどの瀝青材料で安定処理すること。
瀝青材料
二硫化炭素に溶ける炭化水素の混合物で常温で固体または半固体のものを瀝青というがこの瀝青を主成分とする材料。
瀝青路面処理
従来砂利道を路盤または路盤の一部として利用することを基本とし、その上に浸透式工法、常温混合式工法、加熱混合式工法などにより厚さ3cm以下の表層を設けた舗装。
レジリエントモデュラス
弾性係数やスティフネスと同様に材料の変形係数を表すひとつの指標で、応力と回復するひずみの比で求める。
レディーミクストコンクリート
整備されたコンクリート製造設備を有する工場から随時に購入することのできるフレッシュコンクリート。
レイタンス
コンクリート打ち込み後、ブリージングに伴い、内部の微細な粒子が浮上し、コンクリート表面に堆積した脆弱な固形物質をいう。
連続鉄筋コンクリート舗装
コンクリート版の横断面積に対して約0.6~0.7%の縦方向鉄筋を連続して設置し、コンクリート版の横目地を(施工目地を除く)全く省いたコンクリート版と路盤で構成される舗装。
ロールドアスファルト舗装
砂、フィラー、アスファルトからなるアスファルトモルタルに、30~40%の単粒度砕石を配合した不連続粒度ロールドアスファルト混合物を敷きならし、その直後にプレコートした砕石を散布、圧入した舗装。
60℃粘度
瀝青材料の60℃における絶対粘度。
路床
舗装は、一般に原地盤の上に築造されるが、原地盤のうち、舗装の支持力層として構造計算に用いる層。
路上路盤再生工法
路上において既設アスファルト混合物を破砕し、同時にこれをセメントおよびアスファルト乳剤やフォームド化したアスファルトなどの安定材と既設路盤材料等とともに混合、転圧して新たに路盤を構築する工法。
路上再生路盤
既設舗装の一部を原位置において破砕し、これに安定材、必要に応じて新規骨材を加え、混合して締め固めることによって再生して築造した路盤をいう。
路上表層再生工法
路上において既設表層用混合物を加熱、かきほぐし、必要に応じて新しいアスファルト混合物や再生用添加材料を加え、これを敷きならして転圧し、新たに表層をつくる工法。
路上表層再生機
加熱された既設表層の再生利用に必要な一連の作業を行うための機械で、路上でかきほぐし、混合(撹拌)、敷きならしを行うものをいう。
路上破砕混合機
既設のアスファルト舗装を原位置で破砕し、同時に安定材を混合する機械をいう。
六価クロム
酸化数が六のクロムを含む化合物・イオンをいい、酸化力・毒性が強く、環境基準値が設けられている。
路体
路床の下部にあって、舗装と路床を支持する役割をもつ部分。
路盤
路床の上に設けた、アスファルト混合物層やコンクリート版からの荷重を分散させて路床に伝える役割を果たす層。
路盤再生骨材
路盤発生材を必要に応じて破砕、分級して製造した骨材をいう。
路盤発生材
舗装発生材のうち、路盤から発生する砕石、クラッシャラン、粒度調整砕石、セメント安定処理路盤材料、鉄鋼スラグ等の発生材をいう。
路面
交通の用に供する面。
路面の設計
塑性変形輪数、平たん性、浸透水量のように路面(表層)の性能にかかわる表層の厚さや材料を設定するための設計。
路面の設計期間
交通に供する路面が、塑性変形抵抗性、平たん性などの性能を管理上の目標値以上保持するよう設定するための期間。
路面の輝度
灯具の光が反射している路面の明るさの程度を示すもの。
路面の機能
安全、円滑、快適な交通を確保し、周辺環境の保全と改善に寄与する路面の役割。

わ行

ワーカビリティー
コンシステンシーによる打込みやすさの程度および材料の分離に抵抗する程度を示す、フレッシュコンクリートの性質。
わだち掘れ
車輪の通過する軌跡に縦断方向に連続して生じた凹みをいう。